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文部科学省を包囲する「人間の鎖」に参加して(2001年6月11日)

 東洋大学反戦行動委員会


 6月11日、「歴史歪曲教科書を許さない! アジア連帯緊急会議」の呼びかけで、文部科学省を包囲する「人間の鎖」行動が取り組まれました。韓国、中国、台湾、フィリピン、マレーシア、インドネシアのアジア各国からの参加者をはじめとして、国内からは在日の外国籍の人々、キリスト者、部落差別とたたかう団体、在日外国人労働者と連帯する労働者の方々や学生など、様々な人々が集まり、総勢500人が手をつなぎました。特に注目を集めていたのが、韓国の「日本教科書を正す運動本部」の参加者で、伝統的な民族服を着た高齢の方を先頭に、45名が参加しました。このアジアからの参加者の中には、日本軍の性奴隷にされたハルモニや、ロラたちも含まれています。


 この日、文科省周辺には、おそらく全国各地から集まった右翼団体が、街宣車をはべらして「反日分子は日本から出ていけ」とか「内政干渉するな」などと聞くに絶えない罵詈雑言をがなりたてていました。さらに許せないことに、この人間の鎖を妨害する目的で、乱闘服(?)を来た団体と市民運動風(?)の2団体が、文科省正門前に居座り、参加者を絶えず威嚇していました。


 

 

 そうしたなかで、キリスト者の学生が配っていた色とりどりのリボンに「歴史の事実を覆い隠すな」「アジア民衆と連帯してたたかうぞ」など自分たちの訴えを書きこんで、手を取り合って、およそ三十分間にわたってウェーブを行いました。韓国からの参加者は、「日本政府は歪曲教科書を取り消せ!」「真のアジアの平和を創ろう!」とたいへん力強くシュプレヒコールを文科省にたたきつけていました。そのとき、1台の乗用車が参加者の前に乗りつけてきて、見るからにヤ クザ風の男が「日本から出ていけ」などと叫びつつ乗用車から降りてこようとしましたが、参加者は動揺するどころか、それを数倍する勢いで追い返したのが印象的でした。


 韓国をはじめとするアジアからの参加者に比べ、日本からの参加者は、平日とはいえ、割合としては決して多くはなかったのが残念ですが、文科省そして日本政府に対して「日本とアジアの民衆は侵略賛美・改憲教科書を絶対許さない!」という意志を示しきったのは、すごい意義のあることだったと思います。
 なお、翌日12日には、世界71カ国125都市で「日本の教科書を正す国際キャンペーン」行動が取り組まれました。これは韓国の運動団体が呼びかけ、全世界の各都市で取り組まれた、とてつもなく広範な統一行動でした。日本においては、再び文科省前に100人ほどが集まり、文科省への申し入れが行なわれています。


  「つくる会」の歴史・公民教科書は、文科省による「検定」を通過してもなお、その侵略賛美と国家主義の鼓舞という本質をまったく変えないまま、各地の教育現場で採択されるかどうかという局面にさしかかっています。採択を許さず、アジア民衆と連帯して、日本政府のアジア再侵略を許さない行動をともにつくっていきましょう。

(写真は3枚とも6月12日のものです)

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