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アジア学生協会:ブログ

2009年3月20-22日

活動報告

第8回 AASJA総会報告


【3月20-22日】
09年3月あすじゃ総会 3月19〜20日の3日間、毎年行っている総会を大阪で行いました。
今年の総会は、大恐慌とも言うべきすさまじい失業と貧困の嵐が吹き荒れる中で、この状況をどのように捉え、そして私たちがその問題にどう取り組んでいくのかが中心的課題として学習企画や討議、方針議論が行われました。  また名称問題も再び議論され、総会にて新たな名称を決することとなりました。

【1日目】

総会では、まず「AASJA」はどのような団体なのか?ということで説明が行われました。「闘争」し→「学習」し→「連帯」するという3つの要素が1つの環として連動していく、させていくことが「AASJA」のスタイルであることが、説明されました。
続いて各地報告が行われました。東京、京都、大阪、山口からそれぞれ報告が行われました(後から北九州も)。 そして2008年度のAASJAの活動を写真とともに振り返りました。

 
「闘争」「学習」「連帯」についての説明
08年度のAASJAの活動報告


夕方からは学習企画として「世界経済危機」という観点から学習会を行いました。
世界同時不況の中で昨年末より「派遣切り」をはじめ年末までに数万人、これまでに数十万人の正規・非正規を問わない労働者が仕事を失いました。はじめに、「派遣切り」の状況をビデオを見ながら「派遣」という雇用形態が雇用の調整弁として扱われ、「会社」はいつでも都合よく首を切れる(契約を切れる)、機械よりも使い勝手のよいモノとしてしか見ていない、扱っていないそうした実態を学習しました。

そして昨年9月のアメリカ大手証券会社リーマン・ブラザーズが破綻に追い込まれましたが、その背景となるサブプライムローンの破綻が不動産バブルを背景としながら、証券会社、銀行そしてGMなどの自動車産業も加担しながら「高度な金融工学」や「金融派生商品」などという詐欺行為を行い、民衆をだまし住宅や自動車を買わせ、挙句の果てには生活を破綻させ、住居さえ奪い路上に放り出させるというでたらめな事をやってきたことを学習しました。
そしてそれはアメリカだけの問題ではなく、日本においても80年代以降の構造改革―新自由主義路線によって加速度的に民衆の生活を不安定なものへと追いやり、さらには小泉政権の”痛みを伴う”構造改革によってさらに格差の拡大だけではなく、ワーキング・プアの言葉に象徴されるように、働いても生活できないという状況が作り上げられていった。その上で今回の金融危機―世界恐慌へと突入する中で、政府や企業は労働者から絞る取るだけしぼりとっておいて、危機となれば労働者を切り捨てることによってこれを乗り切ろうとしている。
そうしたことを学習するなかで、この資本主義社会をどう考えるのか、私たちはどうすればいいのか討論しました。

短い時間だったため多くは議論できませんでしたが、「カジノ資本主義の崩壊や規制緩和が問題などと言われているが、資本主義そのものが問題であり、そこを問題としていかなければならないんじゃないか」という意見や「ある程度、格差はあってもいいのではないか。しかし程度が問題」「もうソ連でいいじゃないか。野宿者を生む自由のなにがいいのか」という意見などがさまざま出されながら、私たちは排外主義に陥ることなく野宿者や滞日外国人労働者の問題に向き合い連帯して、現在の若者、民衆の貧困について取り組んでいこうということで慌しく学習会を終えました。

【2日目】

2日目は、昨年11月にAASJAも加盟しているアジア学生協会(ASA)の総会が行われ、そこに参加したメンバーからの報告がビデオ映像とともに報告されました。各地からの報告がなされ、日本から参加した私たちのメンバーも在日米軍基地の問題を報告し、米兵による性暴力により多くの女性が被害にあっていること、AASJAが取り組んでいる沖縄での性暴力事件について被害者のヘーゼルさんへの支援・協力を呼びかけました。

午後からは、現在京都で争議を行っている大美堂労組の方に来ていただき、争議に至った経緯や現状などについて話をしていただきました。大美堂は印刷会社で、さまざまなパンフレットなどの印刷の仕事を行ってきていました。しかし08年6月、まだ刷り上っていない印刷物が大量にあるなかで、金曜の晩に「全員集まってくれ」と言われ、突然の解雇が通告され、それ以降経営者は雲隠れし、労働者に対して一切の責任を取ろうとしませんでした。そうした態度に怒った従業員は労組委員長だった奥田さんを先頭に経営者にきちんと責任をとってもらおうということで、たたかいに立ち上がりました。解雇された労働者は、職場を占拠し、篭城して戦っています。大美堂労組の戦いは新聞やテレビでも報道され、広く知られるたたかいとなりましたが、昨今は全国的な労組の組織率の低下と同じく、大美堂労組も段々と組合員が減っていっていました。しかし、奥田委員長はもちろん組合員が多いことが望ましいが、数が多くても闘わない労働組合より少数でも闘う労組でありたいということでがんばってきたと言います。そして今回の争議では、それまで組合に関心もなかった職場の仲間が、組合に参加し「やっぱり労働組合はなかったらあかんなあ」と感じている仲間がいます。私たち学生はこうした労働組合、労働者と連帯して、労働者民衆に問題をなすりつけるそうした社会を変えていくためにたたかっていかなければならないとこの交流会を通じて感じ、決意を新たにしました。

夕方からは、グループディスカッションを行い、「学生の貧困」「生きづらさ」「学問の商品化」について、それぞれ分かれて議論しました。それぞれのグループで学費の問題、自殺やうつなどの病気の問題、などなど今の若者・学生が抱える問題について意見を出し合い、問題点を探る議論が行われました。今回の議論で答えが見つかるというものではありませんが、継続した議論によってこうした問題をもっと深め、活動の中に取り込んでいこうということで、ディスカッションを終えました。

【3日目】

3日目の最終日は、方針議論、団体名称の改定投票を行いました。コリア班、フィリピンチーム、女性部会の3つの部会からの方針提起、そしてAASJA全体の方針議論を行いました。全体方針議論についてはさまざまな意見が出され、白熱した議論が交わされましたが結論を出すに至らず、継続議論となりました。名称改定問題では、これまた様々な意見が出されましたが、投票を行い、結果は拮抗したもののこれまでの「反侵略アジア学生共同行動」=略称「 AASJA」から、新しく「あすじゃ」へと変更されました。

今年もいくつもの運動団体、個人から連帯メッセージをいただきました。私たちはこうした連帯の言葉をしっかりと受け止め、日本政府・資本の横暴を決して許さず、日本のそしてアジアの民衆と連帯して、闘っていかなければならないことを確認しなければなりません。

今年の総会は、3日間ということでさまざまな学習・討論が行われ充実した総会にすることができました。また合間には各地からの持ち寄った創意溢れるレクレーションや交流も行われ、日常的に会うことが難しい離れた地域の仲間と楽しみながら、交流を深め、議論を交わすことができました。
これからまた、新たな「あすじゃ」の名のもとでさらに発展した活動を展開していくことを確認し、総会を終えました。新生「あすじゃ」をよろしくお願いします!!


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